京都は下鴨神社・糺の森で開催されている「下鴨納涼古本まつり」(8/11〜8/16・以下古本市と称する)に行ってきた。
「京都が好き♡」と言い続け、会場となる下鴨神社には何度も訪れているが、古本市に参加するのは初めてだった。夏の京都って暑いし…、あと「行きたいな」って思っていたけど毎年タイミングを逃していたりで…ねぇ…?
糺の森に着いたのは正午を過ぎたタイミングだったのだが、木々のおかげで日差しが気にならずに済んだ。
当たり前のことだけど、たくさんの本が並んでいて、一緒に来てくれたM氏と「すごいすごい」と言い合う。
そして自然と別行動になって一人ぷらぷらとしている中で
一方的に愛を捧げる河井継之助(以下継サ)の日記である「塵壺」(平凡社)を見つけたのだ!

「ヒッ」と小さく声が出た。家だったら「ギョエエエエエ!」って飛び跳ねているところ、飛び跳ねもせず大声をあげることもせず、えらいね。
「塵壺」は継サが30代前半に備中松山(現在の岡山県高梁市)に遊学した際に、その道中での出来事なんかを記した日記だ。「日記だ」とか言ってるけど、ちゃんと読んだことないんですけどね。
おそるおそる手に取り、まずは値段を確認…。1500円。はい、買います!
数ページほどめくったが特に状態が悪いようではなさそう…、いや蛍光ペンで線が引かれていてもお迎えするけどね!ともう頭の中は買うことが決定事項である。
(塵壺を見つける前に手に取った本が、元の所有者によってか蛍光ペンで線引きされまくっていたのだ)
と、見つけてから5分と経たずに、塵壺をお迎えしてしまった。まさかの戦果である。
多分継サが私を呼んだんだわ、と思った。
「『八木ちゃん、ここだよー』って継サが私を呼んだから、私は塵壺の存在に気付けたんや!」と真剣に思ったが、「継サはもし私と顔見知りだったとして、「ちゃん付け」で呼ばない、そんな男じゃない」と私の中のマキマさんみたいなのがすぐさま反論した。
継サが呼んだから、は置いておいて、たまたま顔を上げた先にあった「塵壺」が目に入ったのは奇跡的なことじゃないだろうか。いや、「河井継之助傳」とかないかしら?って思いながら物色していた節はありますけど…。様々なジャンルの本が何十万冊とある中で…すごくないですか…?へへっ…
会計を済ませ、M氏と合流した後の私はひたすら「へへっ、買っちゃった…へへっ」と言い続けていた。
M氏も「すごいなぁ、あるもんやなぁ。あとよく見つけたなぁ」と珍しく私の行動に感心してくれた。
(M氏は私の言動行動に基本関心を示さない男なのである)
ただ一緒に喜んでくれたM氏に言えてないことがある。
本当はね…地元の図書館で借りれるんだ…。すっかり失念していたけど、なぜか継サと縁もゆかりもないはずの市の図書館には塵壺があるんだ…。なんでって?わかんない。
帰宅してから改めてページをめくると、鉛筆でたくさん線引きされていることに気づいた。…まぁこれも味ということで!
確認しただけで中身は把握していないけど、元の持ち主さんはどうして線を引くに至ったのか、感銘を受ける部分があったのだろうか、継サはかっけー男だもんな、線を引きたくもなるよな…。想像しながら読むのも楽しみだ。
今回の古本市では「塵壺」一冊のみをお迎えした。
お迎えした後はラムネを飲みフランクフルトを食べ…と本より食で満たされた感もあったが、2時間弱とても楽しい時間を過ごすことが出来て大満足の古本市デビューだった。

